JAS構造材 曲げ強度試験講習会に参加しました。
木材利用創造センターで実際の測定器を使用して行う
検査を見学しました。
★使用した木材はスギです。
①動的ヤング係数の測定
(ヤング係数とは、材料の変形しにくさのことです。
この数値が大きいほどたわみにくい材ということになります。)
製材の木口をハンマーなどで打撃すると、たたく力に関係なく
その製材のヤング係数と密度と材長から音の高さ(周波数)が
決まります。この音の高さ、重量、寸法を計測し動的ヤング係数を
計算することが出来ます。
②簡易曲げ試験
合計120Kgの重しを乗せてたわみ量を見ています。
平角の沈んだ量で、ヤング係数を計算で求めます。
①で求めた係数と、②で求めた係数が同じになるか調べます。
③実大曲げ強度試験
5t程度の荷重を上からかけて、曲げ破壊を行います。
平角1本を3等分にして、真中の2点に荷重をかけます。
どれだけの荷重に耐えられるかを調べ、限界を超えると
木材の真中当たりで割れます。
平角が割れる時の音には驚きました!!
スギは強度が弱いと思う方もいるかと思います。
検査を行い、強度の確認を行っています。
自分の住んでいる地域で育った木材を使うことで
気候にあう、家づくりが出来ます。
家づくりを検討されている方は
ぜひ、地域の木材をお使いください。